見える世界が変わるということ。

この頃、胃は痛いはお腹は張るわ、元気はなくなるわ(うつ的傾向)と、すっかり具合が悪くなってしまっていた。もちろん今この瞬間も具合がいいわけではない。

そんなわけで、鍼灸にいつもより時間をたっぷりとって、行ってみた。

鍼灸は不思議なことに?男性客が圧倒的に多い。女性はアロママッサージ等エステ系に行くことが多いのかな。そうなると疲れた男性を受け止めてくれるのは整体や鍼灸あんま・マッサージになるんだろうか、等思いながら。

この院長先生のいいところは、よくなるまで試行錯誤、一生懸命頑張ってくれているのが伝わってくるところ。

私としては弱々しい声で「本当に検査とかそろそろいかないとダメだと思うんですよね。」とか言ってみたところ、先生に「どんなものを食べていますか?」と聞かれ、私「そうですね。納豆とかアイスクリームとかでしょうか。」

シリアスな空気が吹き飛びました。

「アイスクリームすぐにやめてください。冷えきってますよ(苦笑)。」

そうだよね。これだけ、胃が痛いのに、冷たいアイスクリーム食べてたら治るものも治らんわ。

結構深刻に大腸がんの可能性におびえていた私は、ふと、われにかえって、アイスクリームが原因の胃痛に気がつかない自分のアホらしさに思わず自分で吹き出してしまった。

私、もちろん、私はもともとメンタルがすこぶる弱い。

人生の一時期にあまりにストレスフルな出来事があり、そのときは心が耐え切れなくて倒れています。

だから、少しでもうつ的傾向が自分の中に見えると、怖くて怖くてたまらなくなってしまう。またあの暗闇の世界で、死のみが自分を救ってくれるのではないかと思う世界にひきずりこまれてしまうのではないかと恐怖で怯える。

 

そっか、アイスクリームの食べ過ぎだったんだ・・・。

 

そんなふうに思えたら、白黒のフィルムがカラーになった。

深刻になってしまうことも一種の病だと思う。

そして、そこから救ってくれるのは、ちょっとしたユーモアだったりする。

人生で一番大切なのは、ユーモアなのかもしれないな。